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♪ 第一章 楽譜を読んでみよう! -其の1-♪

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とりあえず譜面を読めるようにしましょう。少し読めるようになっただけでも音の仕組みがわかるはずです。

---T.読み方の基本---

では、まずこれを見てください。

図1

これはよく見たことのある5線譜ですね。
それぞれ音に対応した読みを書いてます。 でも、上に書いてあるアルファベット、これはなんでしょう?
これは音階をドイツ語表記したものです。
日本語表記ではよく聞く「ドレミファソラシド」ですが、本来はこのドイツ語表記である「CDEFGAB」なのです。
読み方は「ツェー、デー、エー、エフ、ゲー、アー、ベー」が正しいのですが、日本人は馴染みがないので普通に「シー、ディー、イー、エフ、ジー、エー、ビー」と読んでも構いません。
何故わざわざドイツ語表記するのかと言うと、後々に出て来る「コード」に大きく関わる事なのでこの読みは必ず把握して下さい。


では、次にこれを鍵盤に当てはめてみましょう。

図2

という感じですね。
ピアノを習ったことのある人はすぐに分かりますね。
簡単に覚えるコツとして、「ラ」の音から始まって
「ラシドレミファソ」→「ABCDEFG」
と順番通りになってるわけです。
まあ、普段から「ドレミ」ではなく「CDE」で覚えるようにしましょう。
黒鍵の部分が#(シャープ)になるのはお分かりだと思います。黒鍵の左隣の音に#をつけることになりますね。

 

---U---少し掘り下げて---

さて、小学校の頃などにこういった譜面を見て「ゲッ」と思ったことはありませんか?

図3

「#」の多さにまず驚きますよね。どの音が何なのか訳が分からなくなった人も多いかと思います。
とりあえず順番に分析していきましょう。

まず、一番左にある変なマーク。これはよく見かけますよね。いわゆる「ト音記号」です。
詳しい説明は省いて、要するにこれがあると、この譜面(図3)における一番最初の音は「C」となるのです。これは絶対で変わることはありません。

もう一つ有名なモノに「ヘ音記号」というのがあります。
図4
↑これです。
バンドをやってらっしゃる方はベースの譜面で見た事がありますよね?
この記号が頭にあると、「ト音記号」の場合における「A」の音が「C」の音になるのです。
このページの最初にある図1の譜面で言うとそれぞれの音はト音記号を4オクターブとすると、
ト音記号の場合→左から「C4・D4・E4・F4・G4・A4・B4・C5」
ヘ音記号の場合→左から「F2・G2・A2・B2・C3・D3・E3・F3」
となる訳です。(数字はオクターブ)
初めて打ち込みをする人がどうもベースの音がおかしくなるのは大体ここのミスが多いです。

前後しますが、次に4/4という数字。
これは1小節に入る音符の数を表しています。下の数字が音符の種類で、上の数字が音符の数です。例えば、
 4/4---4分音符が4つ入る。(ポップスはほとんどこれが使われる)
 4/3---4分音符が3つ入る。(ワルツなど)
 8/6---8分音符が6つ入る。
といった感じです。

さて、問題の3つの#。
音符の隣に直接#がついていると半音上の音を鳴らすことになりますが、このようにト音記号のすぐ後に#がついていると、 転調したり直接音自体に♭(フラット)などの指示が無い限り、曲中ずっとぞのラインの音は半音上を鳴らすことになります。
よって、図3の場合は「C・F・G」が「C#・F#・G#」となるわけです。
これはオクターブが変わっても同じく全て#になります。
では、図3の譜面を「#が無い場合」として音符を左から読んでみると、
   「C・E・G・A・F・C・B・F」
となりますよね?これを譜面通り「#が有る場合」として読んでみると、
   「C#・E・G#・A・F#・C#・B・F#」
と、なるのです。分かりましたか?
ちなみに#ではなく、「♭」の場合でも同じ事で、今度は半音下の音を鳴らすことになります。
「#」や「♭」の数と入る位置には法則があって、それは多数の譜面を見る事によって自ずと分かる事だと思います。
さらに難しい話になると、図3における3つの「#」の全く同じ位置に、代わりに「♭」が入るといった事はあり得ないというのもあるのですが、 そこまで掘り下げると楽典の話になってしまってモノ凄く難しくなるので、ここではそれについては控えさせて頂きます。

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